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イタリアでよく見かける表示

イタリアの食品のパッケージに

「senza olio di palma センツァ オーリオ ディ パルマ」と言う

表記の食品を多く見ます。

意味は「パーム油抜き(使っていない)」です。

ところでパーム油とは何か?

「アブラヤシの実」から作られるオイルで、そもそも石鹸用として使われていました。

主には溶けにくい動物性脂肪に似た飽和脂肪酸で常温では固形です。

大量に摂取すると健康的にも色々と問題があるそうです。

家庭ではあまり使われることはないパーム油ですが、日本人は平均で年間約4キロ摂取しています。

また農林水産省のホームページによると

「トランス脂肪酸が多く含まれる硬化油脂を、別の硬い性質を持つ油脂(例えばパーム油など)に

代替すれば、トランス脂肪酸は低減できますが、すでに平均的に見て取りすぎの傾向にある

飽和脂肪酸の含有量を大幅に増加させてしまう可能性があります。

米国農務省(USDA)は、食品事業者にとってパーム油はトランス脂肪酸の

健康的な代替油脂にはならないとする研究報告を公表しています」

パーム油の使用量は、日本の植物油の総供給量264万8000トンのうち、

その約4分の1を占める64万7000トンです。(キャノーラ油(なたね)に次いで2位)

用途の35%がマーガリン、ショートニング、その他食品加工用が31%となっています。

マーガリン、ショートニング以外に、即席麺やカップラーメン、パン、フライドポテト、チョコレート、

アイスクリーム、スナック菓子、カレーのルーなどあらゆる加工食品に使われています。

ところが、食品表示上は植物油としか表示されており、そこにパーム油が使われているかどうか、

わからないのです。

そこで食の意識先進国イタリアでは食品の表記に

「パーム油は使っていません」と書いてあるのです。

(消費者の食品に対する意識がとても高いのです。

 食べ物は直接身体の中に入る物ですので私たちも日本人も見習わなければと思います)

もちろん当店で扱っている全ての物、料理にはパーム油は使っていません。

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